第115号    2017年7月18日
   
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1.ふるさと日の出館で民謡会を行いました!(5月4日)
2.まちカフェフォーラム「新宿ヒロクリニック地域医療の取り組み」(5月17日)を開催
3.「ボランティア&キャリア説明会」(5月21日)を開催しました。
4.ふるさとあさひ館が改装リニューアルオープンしました(6月2日)
 
1.「ふるさと日の出館」で民謡会が行なわれました。
 
 
「月が~出た出た~月が出た~三池炭鉱の上に出た~」5月4日、軽快な小鼓のリズムと三味線の音色、女性たちの歌声と笑い声が家中に響きました。「ふるさと日の出館」には、幅広い年代の女性16名が一緒に暮らされています。目の見えない方や外出が苦手な方も一緒に、何か全員で楽しめるイベントはできないかと皆で何度も相談し、地元の民謡歌手の方をお呼びすることになりました。「浅草小松会」からお越しいただいた三名の歌手の方々を、皆さんが拍手と合いの手で歓迎され、笑いの絶えない一時間があっという間に過ぎました。地方からの集団就職でやってきた人々にとって、故郷を思い出させる民謡は心の支えになったようです。日の出館の皆さんにとっても、それぞれに思い出の曲があります。中でも、「炭坑節」は年代が異なる皆さんが唯一共有できる定番の一曲。昨年の夏には他の施設との交流イベントで披露しました。民謡会が行われることが決まってからも、何人かの利用者さんが中心になって練習を行いました。当日、声を揃え手拍子交えて合唱される様子に歌手の方々も驚かれ、「楽しいからもう一回やろう」と繰り返し演奏してくださいました。「皆さんと歌えて私たちも本当に楽しかった」。利用者のお一人は「こういうのはお互い歳をとってどんどん聴けなくなってくるから、よかったね。はしゃいじゃったよ」と振り返られ、また別の方は「もっと聴きたかったくらい。次は上野公園にでも行こうか」と生き生きされました。一期一会の地域との出会いが、一緒に暮らす皆さんにとって共通の思い出となったようでした。
(写真)▲昭和15年生まれ、秋田出身の小松さん。同じ東北出身の利用者さんとの方言混じりの会話に皆さん耳を傾け盛り上がりました。
 
2.まちカフェフォーラム「新宿ヒロクリニック地域医療の取り組み」
 
平成29年5月17日、まちカフェ地域フォーラムにおいて、新宿ヒロクリニック総合医療相談室の堀尾隆様にお話しをして頂き、地域の皆様も9名参加し、熱心に聞き入っていました。クリニックの事業紹介、訪問看護・在宅診療の仕組みを分かり易くお話し下さいました。新宿ヒロクリニックでは「すべての患者さんに24時間365日の安心を」を理念に、いつでも医師・看護師・事務の24時間365日の当直体制を保持しているとのことでした。外来診療・訪問診療・緊急往診(よりそいコール)で地域の皆様に対応しているとのことです。
 外来診療科は、総合診療科(内科・高齢者内科・小児科)、皮膚科、整形外科、栄養相談、リハビリを行なって診察しています。外来診療無料送迎サービス(要予約)で車椅子やご高齢、身体的なご事情等で難しい患者さんへの対応をきめ細やかに行っています。参加者の声からも「そういった面すごく助かるわよね。」との意見が出ていました。
緊急往診(よりそいコール)は、事前登録制で登録されていれば、緊急時の電話相談・医師の判断で緊急往診もされております。参加者からもどんな方でも可能かとの質問があり、「高齢者だけでなく障がい者、お元気な方、精神疾患をお持ちの方、生活保護でも可能である。」との話でありました。
 かかりつけ医がある方は、事前に医師に相談して頂き、そちらからの診療情報を頂いて登録される流れになるとのことでした。すぐに登録したいとのことで自宅住所を渡し、ヒロクリニックよりその手続書類を送ってもらうこととした参加者もおりました。
 現在、入院機能はないが、今後有床も視野に考えていることをお話しいただきました。これからも新たな地域医療の場として発展されているヒロクリニックの皆様と連携し、誰もが安心して最期まで暮らし続けられる地域を作ってゆきたいと思います。
 
3.「ボランティア&キャリア説明会」を開催しました。
 
 5月21日(日)、ふるさとの会本部にて「ボランティア&キャリア説明会」を開催しました。ふるさとの会では、誰もが孤立せずに安心して最後まで暮らせる地域づくりのために仲間を募集しています。説明会では、実際に働くスタッフからの仕事説明と事業所見学会を通じて、働くイメージを持っていただけたと思います。
説明会には福祉系専門学校・福祉系大学の在学生、現場で介護職員や見守り訪問を行っておられる社会人の方など8名の方がお集まり下さいました。
 当日のプログラムは、参加者とスタッフの自己紹介の後、佐久間理事長より、「ふるさとの会の事業概要の説明」を行い、続いて現場のスタッフより「現場での仕事内容の説明」を行いました。認知症高齢者が多い施設のスタッフからは、認知症が進んでも利用者さん同士の支え合いと、それを支えるスタッフの寄り添いによって安心生活を継続している事例の紹介をさせて頂きました。
 また、福祉系専門学校を卒業して入職一年目のスタッフより、現在、グループホームの世話人として働き始めた率直な感想が語られました。そして介護事業所のベテランスタッフによる、介護スタッフ、ボランティア募集の告知をさせて頂きました。
 説明会の後は参加者全員が台東地区の事業所見学を希望され、見学会の後、感想を頂いて解散となりました。
参加者からの感想として、「利用者さんとスタッフの仲の良さに驚いた。このような所で働きたいと思った」「本当に利用者に寄りそっていることをひしひしと感じることが出来た」「施設の現場の雰囲気の明るさに感銘を受けた」などのコメントをいただきました。
 ふるさとの会では、今後も定期的に「ボランティア&キャリア説明会」を開催していきます。ボランティア、スタッフに少しでも興味のある方はお気軽にご参加ください。
(写真)清川荘を見学し館長より説明
 
4.ふるさとあさひ館を改装リニューアルオープンしました!
 
 ふるさとの会で3番目に古い歴史を持つ、ふるさとあさひ館は2001年に開設し、これまでに社会的入院等で帰来先を確保できない、要介護の高齢者等を受け入れ、創設時には山谷の稼働層がヘルパーを取得して、山谷の先輩である高齢者を介護するスタッフを育成する「山山介護プログラム」など、介護と就労支援をリンクさせた先駆的事業も行ってきた宿泊所です。
 2017年の4月より個室化のために2ヵ月間の改装工事を行い、このたび6月2日にリニューアルオープンいたしました。26名定員だったところが、個室化により16名に変更しました。改装期間中は他施設等で過ごされていた利用者の皆さんも順次、戻られ、顔見知りの仲間に声をかける様子は、住み慣れた我が家に戻ったかのようで、安心して過ごされているのを見るとホッとします。
 いま中村館長とともに、佐藤職員が生活支援員として運営再開にあたっています。佐藤職員は、海外青年協力隊でのボランティア活動を経て、本年の二月に入職しました。いま本人は、歴史あるふるさとあさひ館の運営を担ってゆくこと、大役を任されたことへの緊張と嬉しさがあると言います。今年で16周年を迎えるふるさとあさひ館をこれからもご支援いただきますようお願いいたします。
 
(写真上)あさひ館を担当する佐藤職員
(写真下)介護しやすくなったお風呂場
 
発行元:特定非営利活動法人 自立支援センターふるさとの会
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